坂本龍馬記念館活動報告2016年

平成28年「第13回 龍馬祭」

 13回目となる今年の龍馬祭は、11月12日(土)と13日(日)に開催されました。龍馬祭は龍馬の誕生日と命日、そして北海道坂本龍馬記念館開館と蝦夷地の坂本龍馬像建立記念日である11月15日に合わせ、近代日本の基礎を築き、蝦夷地開拓を目指した坂本龍馬の志と行動力を受け継ぐことを目的に毎年開催しています。 それでは、2日間に渡って盛大に挙行された第13回龍馬祭のようすをご紹介します。
◆11月12日(土) 五島軒本店・王朝の間 初日となる12日は、鹿児島県立図書館館長・志學館大学教授の原口泉先生を講師に迎え、記念講演「西郷どんと坂本龍馬」と懇親交流会が開催されました。原口泉先生は日本の近世・近代史がご専門で、特に薩摩藩研究の権威であり、世界的に活躍されています。 記念講演「西郷どんと坂本龍馬」では、坂本龍馬の生き方の偉大さや、歴史・文化を踏まえたまちづくりの大切さ、そして原口先生が時代考証を担当される再来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』についてなど、貴重な史実やエピソードをたっぷりと紹介してくださいました。 


記念講演に引き続き開催された懇親交流会では、地元函館のほか、東京都、神奈川県、札幌市などから参集した同志が大いに語り、歌い、楽しく交流したほか、当館正会員で水月流賢心朗吟会会長・湊賢心氏による坂本龍馬の和歌と西郷隆盛の詩の吟詠披露、そして、「函館学生連合〜息吹〜」の皆さんによるYOSAKOIソーランの演舞披露などが華を添え、歓声と笑いが絶えない大盛り上がりの懇親交流会となりました!!




◆11月13日(日) 北海道坂本龍馬記念館

 龍馬祭2日目は、当館特設会場にて、〇坂本龍馬蝦夷地上陸祈念祭、〇「第3回全国龍馬書道コンクール」・「第2回『百年後の日本人へ』現代の志士手紙コンクール」表彰セレモニー、〇日本刀特別講座が開催されました。 いずれの催事も、当館の趣旨である、・坂本龍馬の志を受け継ぎ、・日本の伝統文化に触れ、・武士道精神を学ぶことを目的としています。前日に記念講演を行ってくださった原口泉先生も来賓としてご臨席くださいました。

  坂本龍馬蝦夷地上陸祈念祭は、幕末期に龍馬の縁戚・澤辺琢磨が宮司をつとめた山上大神宮の現宮司・澤辺益美様に斎主をおつとめいただき、龍馬の志を受け継ぐ誓いの式典として厳粛に挙行されました。 神事に続き、郷士坂本家十代当主・坂本匡弘氏の式辞、当館館長・三輪貞治の祭文奉読の後、衆議院議員・前田一男様よりご祝辞をいただきました。




「第3回全国龍馬書道コンクール」・「第2回『百年後の日本人へ』現代の志士手紙コンクール」表彰セレモニーでは、書道コンクールのすばらしい入賞作品の数々がエントランスホールに展示されたほか、手紙コンクールの入賞作品は受賞者本人の朗読によって発表されました。熊本地震の被災地や自然環境保全に向けて自分ができること、あるいは将来の夢や決意などを綴った小・中学生の手紙は特に心に響き、感動を呼ぶ作品ばかりでした。 また、函館市議会議員・藤井辰吉様より温かいメッセージをいただき、最後に当館正会員で水月流賢心朗吟会会長・湊賢心氏による坂本龍馬和歌朗詠が披露されました。

第13回龍馬祭最後の催事は、今回初めて開催された日本刀特別講座です。現在、若い女性を中心に大変話題となっている日本刀を日々丹精込めて製作しておられる刀匠・渡辺惟平師門人・菊地伸拓氏をお招きし、日本刀の製作工程、種類、変遷などについて、数々の貴重なお話しを伺うことができました。

今年も多くの方々のご協力とご参加をいただき、楽しく、そして熱く交流することができた龍馬祭。ご来賓及び出演者各位、そして全国から参集してくださった同志や受賞者の皆様、本当にありがとうございました!来年もまた、第14回龍馬祭でお会いしましょう!!