千葉佐那が結んでくれたご縁
今日は東京都足立区千住から、お2人の同志の方が来館してくださいました。
写真右は「NPO法人千住文化普及会」理事長の櫟原(いちはら)文夫様、そして左は出口信子様。
千住地区には、かつて龍馬の許婚(いいなずけ)として知られる千葉佐那が明治15年から暮らし、その後ご子孫も平成12年まで暮らしておられたゆかりの地です。佐那はこの地で灸治院を開院していました。
若き龍馬が江戸で剣術修行を積んだ北辰一刀流千葉定吉道場。佐那は定吉の長女にあたり、龍馬の婚約者として結納も交わしていたと伝えられています。色白の美人で剣術も強く、かつては「鬼小町」とも呼ばれるほどでしたが、一方で龍馬の婚約者であるということで生涯独身を通した貞淑な女性でもあります。
北海道坂本龍馬記念館では、龍馬が佐那のことを綴った乙女宛て書簡を所蔵・展示しています。本日東京からお越しくださったお2人は、この乙女宛て書簡に会うために来てくださいました。それは、今後千住ゆかりの人物として千葉佐那を広く紹介していきたいと望んでおられるためです。男性をも凌ぐ剣術の腕を持ちながらも貞淑に生きた佐那は、かつて多くの日本女性が持っていた「女武士道」の精神を体現した人と言えるかもしれません。
今後の交流と協力をお約束してお2人をお見送りました。素敵な出会いを与えてくれたお佐那さんに感謝です。
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