龍馬塾のお知らせ

 今月より「龍馬塾」を毎月15日に定例開催します。初回となる3月15日は、南北海道史研究の権威・須藤隆仙氏による幕末の箱館と龍馬に関する講座「坂本龍馬と北添佶磨」を開催します(肖像画は北添佶磨)。



 龍馬による最初の蝦夷地開拓計画のきっかけとなったのが土佐藩士・北添佶磨の存在でした。北添は文久3年(1863)5月に蝦夷地視察のため同志と共に箱館を訪れ、後に江戸で勝海舟に蝦夷地の様子を伝えたことが龍馬の蝦夷地開拓計画につながったといわれています。しかし、残念ながら北添は池田屋事件で死亡、龍馬の第一次蝦夷地開拓計画も中止に追い込まれてしまいます。

 ちなみに、北添は蝦夷地視察に際して3人の親友を誘い、同行したといわれています。そのうちの一人、小松小太郎は箱館への渡航中に病気になり、看護の甲斐なく箱館上陸後に亡くなり、遺体は函館山麓に埋葬されました(現在の住吉町共同墓地内、同地には石川啄木の墓地もあります)。発病当時、北添らは小松に下船するよう説得しましたが、小松は「死んでも北海の守護神になる」と聞き入れなかったといいます。彼らにとっての蝦夷地渡航は、まさに命懸けでした。

 当日は、幕末の箱館の時代背景や、幕府、諸藩の蝦夷地開拓事情なども紹介していただく予定です。貴重なこの機会をどうぞお見逃しなく!

【日 時】3月15日(木)午後6時~7時30分
【場 所】北海道坂本龍馬記念館ホール
【費 用】500円(協力金として)
【テーマ】「坂本龍馬と北添佶磨」
【講 師】須藤隆仙氏

(略歴)1929年北海道北斗市生まれ。浄土宗称名寺(土方歳三供養碑の寺)住職、函館市文化財保護審議委員、南北海道史研究会会長、当館正会員。函館市文化賞、北海道文化奨励賞受賞。

著書『北海道の伝説』、『函館の歴史』、『北海道意外史』、『函館の1000年』、『青函文化史』、『高田屋嘉兵衛』、『箱館開港物語』、共著『函館道南大事典』、『函館市史』、『幕末維新戊辰戦争事典』、『土方歳三の世界』、『新選組大事典』、『箱館戦争銘々伝』その他多数。
【申込み】参加お申込みはメール/FAX/電話のいずれかでお願いします。(定員となり次第締切りとさせていただきます)

☆龍馬塾の今後の開催内容は追ってお知らせ致しますのでお楽しみに。


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