新資料のご紹介
4月から新たに公開されている展示資料の中から、注目の2点をご紹介します。
上は龍馬脱藩時の佩刀と同じ「肥前忠廣」(ひぜん・ただひろ/刃長68.0㎝)。龍馬は江戸での剣術修行から土佐に帰国後、いよいよ脱藩の決意をかため、行動を開始します。同志への働きかけや路銀の調達などの下準備をする中、龍馬の兄・権平はその空気を察し、龍馬から佩刀を取り上げ、親類中にも注意を促して警戒しました。龍馬は路銀を何とか調達しまたが肝心の刀がなく、姉・乙女に本心を打ち明け、協力を頼みます。そして、乙女は密かに庫中より坂本家家宝の刀「肥前忠廣」(ひぜん・ただひろ)を持ち出し、龍馬に手渡したといわれています。
下は龍馬が愛した土佐の名刀「陸奥守吉行」(むつのかみ・よしゆき)の脇差(刃長46.3㎝)。吉行は陸奥出身の刀工で、土佐に移住したことから土佐吉行とも呼ばれました。吉行は元禄年間に土佐藩に招かれ、同藩の鍛治奉行となりました。その作品は土佐の刀では最も優れていると評されており、龍馬が暗殺された際に所持していた刀も吉行の作でした。
ちなみに、当館では大変美しい吉行の美術刀も販売していますのでこちらも要チェック!(刀のみ:12,000円[税別]/刀掛台付:15,000円[税別]※記念館でご購入の方は消費税サービスとさせていただきます。また、通販コーナー「函館社中」でもお取扱いしております)http://www.ryoma1115.com/shop/open/index.html