『万国公法』について

昨日の大河ドラマ「八重の桜」で、山本覚馬が新政府軍への嘆願書の中で引用していたのが『万国公法』でした。万国公法は、アメリカ人国際法学者ヘンリー・ホイートンの代表的な著作 『Elements of International Law』 を漢訳したもので、東アジアに本格的に国際法を紹介した最初の書物といわれています。当時の国際法の概要を東アジア諸国に伝え、各地域の政治改革や外交に大きな影響を与えました。

万国公法といえば、いろは丸事件において龍馬が紀州藩を相手に賠償交渉を行う際に利用したことでも知られています。当館では、この万国公法の慶応元年版(全6冊、真物)を展示しています(写真)。

きっと覚馬も龍馬同様、世界に目を向け、論理的思考を持つ人だったのではないでしょうか。

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