原口泉先生講演会『西郷隆盛と坂本龍馬』札幌で盛大に開催!
去る5月16日(土)14:00~16:00、TKP札幌駅カンファレンスセンター(札幌市北区北7条西2丁目9)において、鹿児島大学名誉教授・志學館大学教授・鹿児島県立図書館館長の原口泉先生による講演会が、北海道南洲会の主催で開催されました。原口先生は日本近世・近代史の権威で、特に薩摩藩の歴史研究に関する内容で海外の大学でも講演を行われているほか、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「琉球の風」「篤姫」の時代考証を担当されるなど、幅広い分野で活躍されています。
また、原口先生の著書『坂本龍馬と北海道』(PHP新書)では、序章において「なぜ函館に坂本龍馬記念館はできたのか」とのタイトルで、龍馬と北海道との深いつながりと共に当記念館を紹介してくださっています。講演は原口先生の気さくで明るい人柄が全面に出て大変和やかな雰囲気で進められました。豊富な知識と深い見識はすばらしく、長時間でしたが決して飽きることはなく、西郷さんの功績やエピソードのほか、薩摩藩や土佐藩が進めていた蝦夷地調査、龍馬さんとの友情、北海道と関係が深い薩摩人(黒田清隆や前田正名)についてなど、西郷・龍馬・北海道に関わる様々な人や出来事を次から次へと紹介してくださいました。また、『篤姫』などNHK大河ドラマの撮影現場や出演俳優さんとの興味深いエピソードも紹介してくださいました。
最後に、世界史的には無血革命とも言える明治維新の立役者は勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬の3名で、日本にとっては永遠のヒーローとも言える存在であり、これらの人々が最も大切にしたのは人と人の「絆」である、というお話で締め括られました。原口先生の講演は詳細な史実のみならず、私たちの先人が国(主君)や国民のために何を考えて行動したか、そしてそれらの人々の心の触れ合いや絆はどのようなものであったかといった点にスポットを当てたすばらしい内容でした。
お蔭様で大変有意義で楽しい時間を過ごすことができました。原口先生はもちろん、お世話になった北海道南洲会の皆様、そして会場で声をかけてくださった北海道龍馬会や関係者の皆様、本当にありがとうございました。


