秋田県が全国学力テスト1位の理由
全国学力テストの結果が発表され、今年も秋田県が一位だったという。その理由として、子どもたちの「生活習慣」が挙げられている。早寝早起きでしっかりと朝食を取り、毎日1~2時間の家庭学習を行なっているのだという。ちなみに、学習塾に通っている子はほとんどいないらしい。
学校の先生たちの教育方針にも特徴があるそうで、常に子どもたちと向き合い、問いかけ、そして子どもたちが自分自身で考えることを大切にしているという。子どもたちの「自主性」が芽生えることで家庭学習も自主的に取り組むようになり、学力向上に繋がっているわけである。
親と子ども、そして先生と子どもの関係も良好だそうで、地域全体が子どもたちを見守っている様子が伝わってくる。
ちなみに、私が勤務している博物館にも修学旅行で秋田県の小学生が訪れるが、彼らは単に見学するだけでなく、自分たちの郷土を紹介する手作りのパンフレットを予め作って持参し、自分の街で生産された名産のお米などと一緒に職員に手渡してくれる。その際には、きちんと挨拶をし、郷土の歴史や特産品の説明も行う。その姿が何とも清々しくて愛おしい。
上記学力テストの記事を読んだ時、さもありなんと思った。「自主性」が学びの原点であり、モチベーションに繋がるということ。そして、親や教師をはじめとする地域の人々が、子どもたちとしっかりと向き合うことが重要であることを私は仕事を通じて実感している。