北海道坂本龍馬記念館 館長ブログ


北海道坂本龍馬記念館からお知らせや、行事報告などをこちらでは投稿しております。

記念館日記(5月11日)その2

2018 年 5 月 14 日

今日は、日頃お世話になっているバスガイドMさんのご紹介で、乙部町長・北海道町村会相談役の寺島光一郎様と昼食をご一緒させていただきました。

ちょうど150年前に始まった戊辰戦争最後の戦い・箱館戦争において、乙部町は新政府軍上陸の地であり、寺島町長様とお会いした5月11日は、奇しくも新政府軍が箱館(現函館)を占領した日でもあり、深いご縁を感じました。

全国でも珍しい自然を生かした乙部町・元和台海浜公園は、平成18年環境省選定日本の快水浴場百選にも選ばれたという海のプール。安全な環境で子供たちが海水浴ができ、その上ウニ取りなどの体験もできるそうです。

短い時間ではありましたが、会話を通じて寺島様の飾らない温厚な人柄が感じられ、長年町長を務めてこられた理由が分かったような気がしました。お忙しい中、貴重な時間を割いてくださり、本当に有難うございました。


記念館日記(5月11日)その1

2018 年 5 月 12 日

昨日、飛び込みの取材訪問が入りました。
「La voix du sabre」(剣の声)というドキュメンタリー番組(フランス)の取材で、ディレクターのジェレミー・マルソランさんと、通訳のマチヤス・ガベルさんが訪れてくださいました。

お二人は日本各地をまわり、剣道に関わる人々(剣道実践家、学者、警察、武器製造業者や修理者、芸術家など)を訪ね、多くのインタビューを通じて「剣道」とは何かを発見するためのドキュメンタリー番組を製作されておられます。

函館に取材に来られ、移動中に偶然当館を見つけて取材に来られたとのこと。展示史料の説明を行った後、・坂本龍馬について、・北海道函館に龍馬記念館を建てた理由、・剣道や武士道について、・坂本龍馬と剣道についてなどのインタビューを受けました。

他の武道同様、剣道は単に技術を鍛えるだけでなはく、礼節を重んじ、日々の鍛錬を通じて己の武勇や精神を鍛えます。それがやがて世の為人の為に尽くすという武士道精神として昇華していきました。

「刀は相手を斬る為にあらず、己が悪心を切る」
坂本龍馬は剣術の達人でありながら生涯人を斬らなかったことや、剣道の修行が平和的に日本を改革した龍馬の人間性に大きな影響を与えたことなどお伝えしました。

取材後、❝大変いいお話を聞くことができて嬉しい。光栄に思います❞ と声を掛けてくださり、大変感激しました。龍馬さんのすばらしさをぜひ世界中の方々にも知っていただきたいものです。(※写真向かって右側がディレクターの Jeremy Marcellin さん、左側が通訳の Matthias Gaber さん)


 


記念館日記(5月4日・みどりの日)

2018 年 5 月 4 日

今日は東京都多摩市から熱い志を持った龍馬ファン・Hさんがご家族で来館してくださいました。

Hさんは、何と中学生の時に司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読破して龍馬に開眼したとのこと。ボランティア活動に従事するなど、世の為人の為に尽くした龍馬さんの志を受け継いで行動しておられます。

貸衣装で龍馬になりきった後、展示室をしっかりと見学され、意気投合した私は、最後に固い握手を交わさせていただきました!!

龍馬さんの存在は150年を経た今もなお、人と人の心を繋ぐメッセンジャーとして私たちの心の中に生き続けています。