2015/12/17新展示資料のご紹介(12月17日)『天下三作』

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの戦国武将が探し求め、天下三作とも称された「正宗」・「郷義弘」・「粟田口吉光」の貴重な名刀が、ついに当館に出揃いました!!

■1段目 銘文(表)正宗 (裏)無銘
種別 短刀、長さ 22.4p、反り なし、目くぎ穴 2個
正宗は鎌倉時代末期に相州国鎌倉で活躍した刀工。「相州伝」(そうしゅうでん)と称される作風を完成した。日本刀の代名詞にもなっているが、その実体は明らかになっておらず、正宗の銘が入ったものは稀である。しかし、優れた作風を受け継ぐ多くの弟子を育て、正宗の高弟といわれる10名の刀工は「正宗十哲」(まさむねじってつ)と呼ばれている。



■2段目 銘文(表)義廣 (裏)無銘
種別 短刀、長さ 24.9p、反り 0.1p、目くぎ穴 2個
郷義弘(ごうのよしひろ)は南北朝時代の越中国(富山県)の刀工。越中国新川郡松倉郷に居住していたので「郷」または「江」(ごう)と名乗った。師匠は正宗で、21歳の時に正宗に弟子入りし、「正宗十哲」のトップ3に入る程の技量であったといわれる。しかし、27歳で夭折したため作品数は少なく、入手困難な一振りである。気品高い作風から、戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らも探し求めていたという。正宗時代は義廣、善広と銘を切り、後に義弘と名乗ったとされている。

■3段目 銘文(表)吉光 (裏)無銘
種別 短刀、長さ 17.6p、反り なし、目くぎ穴 1個
鎌倉時代中期に活躍した山城国(現在の京都府の中・南部)粟田口派を代表する名工。短刀作りの名手として知られており、通称「藤四郎吉光」(とうしろうよしみつ)とも呼ばれている。現存作の多くも短刀で、四振りが国宝、九振りが重要文化財に指定されている。