坂本龍馬記念館活動報告 2008年

読売書法会は、昭和59(1984)年、古典と伝統に立脚した書道芸術の推進を目指して発足。読売新聞社と古典・伝統系の書家で構成された権威ある書道団体で、北海道展は、平成17(2005)年に全国8番目の地区展として誕生しました。
創立四半世紀の節目にあたり、記念企画展として開催された「北海道を創った人たち」では、幕末から明治維新後にかけて北海道開拓において活躍した歴史的偉人の揮毫(きごう)や書簡などの資料55点が公開されました。
当会からは、龍馬が薩長同盟前夜に姪・春猪(はるい)に宛てたとされる直筆書簡の他、箱館戦争において蝦夷島政権を樹立した榎本武揚の書や、6度にわたって蝦夷地・北蝦夷地(カラフト)を踏査し、数多くの著作を残した松浦武四郎の書、そして明治天皇の和歌が記された短冊などが出品され、どの資料も大変注目を浴びました。
特に、平成22年のNHK大河ドラマに決まった龍馬の書簡は大変話題となり、北海道では初公開ということもあって、連日大きな人だかりができるほど賑わいました。

【会  期】11月15日(土)〜23日(日)
【会  場】北海道立近代美術館(札幌市)
【出品資料】 @坂本龍馬・春猪宛書簡、A榎本武揚・書軸、B松浦武四郎・アイヌ鶴の舞図、
C明治天皇・和歌一首
制作写真1
企画展は奇しくも龍馬の誕生日であり命日でもある11月15日からスタート。 写真は開会式でのテープカットのようす。右から二人目が当会理事の林洋二氏。
制作写真2
北海道立近代美術館の会場入口のようす。初日から多くの人々が来場されました。
制作写真3
制作写真4
向かって右が北海道初公開となった春猪宛て龍馬書簡。左が榎本武揚の書。
制作写真6
明治天皇の和歌が記された短冊。国民を思う気持ちと、そのやさしいお人柄が伝わる大変貴重な一幅。