北海道坂本龍馬記念館建立趣意


今から140年程前に、近代日本の夜明けと言われる大改革「明治維新」が起こりました。この原動力の中心人物、坂本龍馬は、あたかもこの改革のために生れて来たのではないかと思われます。わずか5年の間に世界にも例がない無血革命をほぼ成し遂げ、33歳の若さで逝ったのでした。

竜馬の手紙
竜馬の写真 これは、龍馬の手紙の一節です。何の関係もないと思われる坂本龍馬と北海道ですが、龍馬の想いは新たなる大地、北海道に向いていたのです。
なぜなら龍馬は、幕府の解体により職を失う若い武士達のエネルギーを蝦夷地・北海道の防衛と開拓に向かわせようという壮大な計画を立てていたのでした。龍馬にとって蝦夷地は彼の理想と情熱を託す新天地だったのです。後年、この計画は明治新政府に受け継がれ、「屯田兵」として実現し、今日の道民生活の基礎が築かれました。
坂本龍馬は北海道の父とも言うべき人物なのです。
龍馬自身は北海道の地に足を踏み入れることはできませんでした。しかし、甥の坂本直寛氏(5代目)が龍馬の遺志を継いで北見に入り、その後浦臼に入植し、一族共々北海道の礎となりました。現在も、その御子孫が札幌で生活なさっています。坂本家直系の8代目、山岳画家の坂本直行氏は、坂本直寛氏の娘婿、坂本弥太郎氏(7代目)の息子であり、9代目の坂本登氏は、当会顧問であります。  幕末の国難とは相違あるものの、それ以上に難しい病んだ時代である今こそ、あの明治維新を成し遂げた龍馬に学ぶ時ではないでしょうか。新しい北海道、ひいては日本を築き上げる為に、そして地域や時代を超えてより良い未来に向けての「平成の維新」。そのための原動力である個人の中に秘める可能性を追い求め、未来に向って大きく翔き、挑戦することの素晴らしさを伝えたい。  北海道坂本龍馬記念館は、単なる資料館ではなく、来館者に対し可能性や自己実現に向けたメッセージを発信し、未来を担う人々を応援する「龍馬塾」でありたいと願っています。 北海道の宝として末永く活用されるよう、NPO法人が運営・管理を致します。道民一人一人の力で建立することを基本としますので、御賛同者の御芳名は記念館に記し、末永く子孫に伝えられます。  諸事多難、先行不透明な時でありますが、大きな夢に突き進んだ坂本龍馬の力をいただき、子供達、若者達の未来に夢を与え、夢を叶え、実現する「龍馬塾」となりますよう、皆様の心よりの御協力と御賛同をお願い申し上げます。

NPO法人 北海道坂本龍馬記念館実行委員会(応援隊) 一同


topヘ


北海道坂本龍馬記念館に寄せて


坂本龍馬は、蝦夷開拓の意志を持ち行動をしていましたが果たせず、生涯を閉じてしまいました。しかし、その遺志を継いで坂本直寛が一族を引き連れて北海道に渡り、北海道開拓に大きな足跡を残しました。そこで、北海道に記念館を建立し、坂本龍馬の大きな意志の足跡を、道内はもとより日本中の皆さまに知っていただくことができたら、大変意義のあることと思っております。平成の龍馬が求められている時代に、その生き方・生き様が共感を呼ぶものと思います。

坂本家9代目当主・記念館顧問 坂本 登